2021年12月25日 10:24
B2仙台は25日から名古屋市枇杷島スポーツセンターでFE名古屋との2連戦に臨む。24日は仙台市のHALEOドームで最終調整した。
20勝3敗で東地区首位の名古屋は現在7連勝中で、開幕から一度も連敗がない。元仙台の石川(宮城・明成高-日大出)ら日本人選手、外国籍選手とも個のレベルが高く、内外ともに攻撃力が高い。
15勝8敗で4位の仙台はメインセ、バーレルら外国籍選手がゴール下で体を張り、日本人選手の粘り強い守備で競り合いに持ち込みたい。藤田監督は「勝つためには守り合って我慢すること。とにかく守備で頑張るしかない」と語った。
FE名古屋戦に向け、実戦形式の練習で体を動かすメインセ(55)。奥はバーレル
メインセ、チームに勢い 要所で流れ変えるブロック
今季加入したメインセが献身的な動きでチームに勢いをもたらしている。ブロック数は1試合平均1・5でリーグトップ。攻撃力で勝るFE名古屋にも激しい守備で立ち向かう。
207センチのサイズに加えて長い腕が武器。ゴール下には必ず顔を出してリバウンド争いに絡む。要所で決まるブロックは試合の流れを一気に変えてきた。労をいとわない姿勢が仙台のチームカラーに合っている。
プレースタイルはイスラエルやブラジルなどさまざまな国のリーグで経験を積むうちに確立された。「勝つチームには自己犠牲ができる選手が多い。スコアより、どう貢献できるかを考えてプレーしてきた。激しい守備を掲げる仙台の一助になれていると思う」と胸を張る。
まだ来日して数カ月だが、平仮名と片仮名の読み書きは覚えた。チームメートとは簡単な日本語のやりとりもする。
「ゴール下で『ゴジュウゴ』(背番号55)を見たら相手の攻撃は終わりだよ」。熱いハートで首位チームに立ち向かう。
(剣持雄治)